「人形のまち岩槻」との縁を感じ、師匠の家に近い東京・人形町に居を構える。蝶ネクタイは司会を務めたテレビ番組でもトレードマークとなった=いずれも東京都中央区で 県の「埼玉応援団」、幸手市の「しあわせ応援大使」のメンバーで、三月には満を持して出身地の「さいたま観光大使」にも就任。続く「埼玉仕事」を「ありがたいこと」と喜ぶ。 十九歳で落語家・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)さんに入門して二十三年。脂ののる時期だが、ここまでには長い道のりがあった。 春日部市の食品会社に勤める父に「入ったら好きなもの買ってやる」と「洗脳」され、春日部高に猛勉強の末、合格。自主性を重んじる校風になじみ、生徒会長や文化祭実行委員を務めた。ちなみに、同業の春風亭一之輔(いちのすけ)さんも同級生。生徒会役員として、一之輔さんがいた落語研究会に予算をつけた。「古今亭志ん朝師匠の全集を買ったと言ってました。それで耳を肥やしたんだから、今のあいつがあるのは俺のおかげ。認めないですがね(笑)」 役員として考えたイベント企画が次々成功。「将来は放送作家に」と考えた。だが目指した大学に合格せず、二浪が決定し方向転換。幼いころから「笑点」などで「知的で品がある」とあこがれていた楽太郎さんの門をたたいた。 落語は全く知らなかったが、通ってみたら楽しくて仕方ない。ひと月後に大師匠の五代目円楽さんにも許され、正式に前座となった。ひと月後に初高座が決まり、初めて入門を家族に打ち明けた。予備校に通っていると思っていた家族は仰天。最後まで納得しなかった父は四年後、春日部高のホールでの落語会で初めて師匠に頭を下げ「お願いします」と言ってくれた。 中国留学などを経て〇八年に真打ち昇進。一門の大名跡「円生(えんしょう)」と「円楽」から一字ずつ取った名に、大成への期待感がにじむ。四十代はまだ「若手」とされる世界で、一門の師匠たちから伝えられる「落語家とは何か」も心に刻む。 六代目からは落語の仕組みや論理的な思考を学び、将来なりたい自分の姿を想像するよう教わった。落語家としての空気感、たたずまい、着物の色合わせなどの「見せ方」は、六代目の兄弟子、鳳楽(ほうらく)さんがお手本だ。五代目のように、誰が聴いてもわかりやすく、聴く人が笑顔になれる噺家(はなしか)になるのが目標だ。 本業外ではテレビで県の広報番組の司会を長年務め、埼玉の良さを再認識した。「県民愛がないと思っていたけれど、『翔(と)んで埼玉』の人気でわかるように潜在能力が高い地区。外へ売り出すよりもまずは県内の人に、それぞれの街の良さを知ってほしいですね」 五代目円楽さんから入門時に贈られた宝物の色紙 <さんゆうてい・らくしょう> 本名・坪山隆行。1977年春日部市生まれの42歳。3歳で旧岩槻市(現さいたま市岩槻区)に転居。97年に入門し「三遊亭楽花生」の名をもらう。テレビ埼玉の「魅力まるごと いまドキッ!埼玉」の司会を9年にわたり担当しこの春卒業。4月からはJ:COMチャンネル埼玉東で新番組「まるっとスマイル!春日部/いわつき」に出演。 関連キーワード 埼玉 logo-en-hatena logo-en-twitter logo-en-facebook logo-en-line 関連記事ピックアップなぜうその報告 答えず 川口いじめ直接謝罪 元校長メモ読み上げ「深く反省」首都圏ニュース(2022年1月7日)技能五輪Road to Tokyo レストランサービスの“若き匠”金メダルへの猛特訓に密着AD(TOKYO MX on 東京新聞)精子取引トラブルで訴訟「京大卒独身日本人と言ったのに…経歴全部ウソ」精子提供者を女性が提訴 全国初か社会(2021年12月27日)窪塚洋介さんが築いた離婚後の家族の形 子どもを尊重…今の妻も前の妻も一緒に「絶対隠す」と決めた過去、ありのままに語り厚労省に採用…施設で育った女性「少しでもいいことに」社会(2022年1月4日)「靴下屋」会長、奈良で事故死 妻と道路横断中、車にはねられ社会(2022年1月7日)1日で8億稼いだ投資家がYOUTUBEで暴露「貯金1万を1000万に増やす裏技」AD(株式会社カイザー)「寿命を縮める8つの悪習慣」毎日の通勤や退職時期にも落とし穴AD(Newsphere)Recommended by
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