参院選の立候補者の訴えに聞き入る聴衆=千葉市中央区で 今年も残すところあと数日。元号が平成から令和へ変わったほか、事件や災害、選挙など県内でも多くの出来事があった。さまざまな現場を記者が振り返る。 亥(い)年の今年は十二年に一度、統一地方選と参院選が重なる「選挙イヤー」。保守地盤が固い千葉で自民が強さを誇示した。野党は次期衆院選に活路を見いだすため、統一候補の擁立に動きだした。 今春の統一選で行われた県議選(定数九四)は、参院選の前哨戦に位置付けられ、与野党の勢力争いが注目された。結果は、自民が公認、推薦を合わせて四十八議席を獲得し、過半数を維持。旧民進から分裂した立民は二増の十議席。国民は九から六議席に後退した。公明は議案提出権がある八議席を守った。 全国的に議席数の後退傾向にあった共産は二議席を狙った船橋市選挙区(定数七)で現新二人が共倒れになるなど、三減の二議席と惨敗。県議会で年二回の代表質問ができる四議席を下回った。 七月の参院選で千葉選挙区(改選数三)は、自民の石井準一さんが三選、豊田俊郎さんが再選を果たした。立民の長浜博行さんも三選を決め、現職三人が当選。自民は三回連続で二議席の確保に成功した。旧民主・民進勢力は県議選の結果を受け、立民の長浜さんに一本化して一議席を維持。党勢回復を期して初の議席を狙った共産は新人女性を擁立したが及ばなかった。 県議会は自民会派入りした無所属候補を含めて自民が五十三議席を占める。十二月議会の議会運営委員会で、立民と千葉民主の会(国民)が、九月の台風15号、十月の19号と記録的豪雨の「災害復旧・復興特別委員会」の設置を発議したが、自民と公明が賛同せず本会議の提出は見送られた。 森田健作知事や県の災害対応を追及する姿勢を示す野党に対し、自民は「議論は尽くされた」と“幕引き”を強調。ある野党県議は「自民の力のままに職員も県政も動く」と嘆いた。 十月で衆議院が任期を折り返し、焦点は次期衆院選に移った。県内でも「野党統一候補」を擁立する動きが出ている。 県内十三の小選挙区のうち4区(船橋市中・南部)は圧倒的強さを誇る現職の野田佳彦前首相(無所属)に協力し、残りは野党間で協議して候補者を一人に絞る構想だが、既に一部で足並みの乱れを露呈した。5区(市川市中・南部、浦安市)は今秋、国民と共産が候補者を発表。その後、立民も続き、野党の三人が出馬表明する乱立状態に陥った。 立民県連代表の生方幸夫衆院議員(比例南関東)は「5区は最終的に三人が出ることはない」と説明。「今後は各党の意向を聞きながら調整する。(決め手は)勝てる候補かどうかということ」。だが、具体的な調整の進め方は不透明なままだ。 一方の国民県総支部の幹部は「政策が一致して初めて手を組めるという思いはある。野党が塊になって百パーセントの力を発揮することができるかどうか」と共闘実現に懐疑的だ。 自民県連幹事長の河上茂県議は、野党統一候補について「衆院選は政党選挙。有権者がかえって困惑するし、本気の選挙協力ができるのか疑問」と指摘した。 参院選で躍進した「れいわ新選組」は県内でも政治活動を活発化させ、次期衆院選に候補者を立てる動きを見せる。来年も政治を巡る動きは慌ただしくなりそうだ。 (中谷秀樹) 関連キーワード 千葉 logo-en-hatena logo-en-twitter logo-en-facebook logo-en-line 関連記事ピックアップ「有名人の娘だから?」と不安だった神田沙也加さんに宮本亞門さんが返した言葉 追悼ツイートで明かす文化・芸能(2021年12月19日)ジブリ美術館をコロナ禍が直撃 来館者は7分の1、大幅赤字に… 思い出のある人たちがふるさと納税で続々支援精子取引トラブルで訴訟「京大卒独身日本人と言ったのに…経歴全部ウソ」精子提供者を女性が提訴 全国初か社会(2021年12月27日)窪塚洋介さんが築いた離婚後の家族の形 子どもを尊重…今の妻も前の妻も一緒に「感染者、あっという間に倍」尾身会長が危機感 高齢者の3回目接種が最優先課題社会(2022年1月7日)小池都知事が本紙に語った危機感「駐車場にコンセントさえない」、コロナ「敵が入れ替わった」社会(2021年12月29日)【脳は若返る】70代で脳年齢30才以下になる人続出中の「スマホ脳トレ」が話題AD(株式会社Art of Memory)「日本にあればOK」持ち主じゃなくても実家の価値を調べられる方法AD(リビンマッチ)Recommended by
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